公式サイトからのダウンロードでも起きた 偽インストーラー事案
- niwanaga
- 20 時間前
- 読了時間: 5分

こんにちは。PIPELINE(パイプライン)株式会社でマーケティングを担当しているアイです。
最近、人気のテキストエディター EmEditor の 公式サイト上の書き換えが発生した事案が報じられています。
同種の偽インストーラーや改ざんされた配布ファイルは、ユーザーや企業にとって
正規の手順を踏んでいるつもりでも、利用者側が被害を受けてしまう可能性がある点が、今回の事案の重要なポイントです。
そこで本稿では、事案の要点と、今すぐできる現実的な対応策を整理します。
■ なぜ注意が必要なのか
ネット上で配布されるソフトウェアには、
正規サイトからのダウンロード
公式以外のミラーサイトや検索結果の広告
改ざんされたファイル配布ページ
という 複数の入り口 が存在します。
本件のように「公式サイトと見せかけたページ」から偽インストーラーが配布されると、
利用者が気づかないまま実行してしまうおそれがあります。
偽インストーラーは、実行されると以下のようなリスクを伴うことがあります:
マルウェア感染
望まないアプリケーションのインストール
個人情報の収集・漏洩
システム改ざん
■ すぐ対応できる3ステップ
① ダウンロード元と「ファイルの正体」をセットで確認する

まず、ダウンロード時点で以下を確認します。
ブラウザのアドレスバーに表示されているドメイン名が公式のものか
鍵アイコン(HTTPS)が表示されているか
※偽サイトは、見た目が非常によく似たURLを使うことがあります。文字の並びやドメインの末尾まで、必ず確認してください。
そのうえで、ダウンロードしたファイル自体が正規のものかも確認します。もっとも手軽な方法は、デジタル署名の確認です。
ダウンロードしたファイルを右クリック
「プロパティ」を開く
[デジタル署名]タブを選択
「署名者名」が正規の提供元になっているかを確認する
この確認だけでも、「公式サイトから入手したつもりだったが、実は別のファイルだった」というケースを見分けやすくなります。
なお、SHA-256ハッシュの確認方法に慣れている場合は、公式に公開されている値と照合するのも有効です。
② セキュリティソフトで必ずスキャンする

ダウンロード前後、またはインストール前に、
ウイルス対策ソフトでファイルをスキャンする
スキャン結果で安全と判断されるまで実行しない
という手順を省略しないことが重要です。
「公式だから大丈夫」と思ってしまう場面ほど、この一手間が省かれがちですが、被害を防ぐ最後のブレーキになる工程です。
③ 公式配信を装ったページや導線を疑う

検索結果に表示される広告や、いわゆる“ミラーサイト”と呼ばれる配布ページは、見た目が公式とほぼ同じ正規ソフト名がそのまま使われているといった特徴を持つことがあります。そのため、検索結果から直接ダウンロードしない公式サイト内の正規リンクから入手するという動線を習慣化することが大切です。
まとめとして
今回のような事案は、「怪しい操作をしたから起きた」のではなく、誰でもやりがちな“普通の操作”の延長線で起きています。
だからこそ、ウェブサイトを展開する企業側は自社が加害側に回らないよう常に注意する必要があります。
■ 企業・組織として取るべき対応
ここまでは、利用者の立場で注意すべきポイントを整理してきました。ここからは視点を変え、自社サイトを運営・公開している企業や団体の立場で、確認しておきたいポイントを紹介します。
「うちのサイトは安全か?」を確認するために、以下のような対応が有効です。
公式 HTTPS サイトであるか?鍵アイコンと証明書の詳細を確認
公式から通知された配布元であるか?メールや公式発表との一致を確認
IPA / JPCERT などの注意喚起と照合する標準的な脅威情報配信サービスを参照 情報処理推進機構
‥上記のような確認を日々モニタリングできる環境を構築することが求められます
■ 安全は“確認の積み重ね”から
今回のような偽インストーラーの配布は一見すると正規と変わらない見た目であることが特徴であり、運用側も気づかぬ間に被害が大きくなってしまうので、安全を確認する習慣自体が重要になります。
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✦ さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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日々、現場でお客様とともに脅威に向き合っています。
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