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サポート詐欺とは?仕組みを知って冷静に対応するには?

  • Pipeline Co. Ltd.
  • 2024年8月15日
  • 読了時間: 6分

サポート詐欺とは?仕組みを知って冷静に対応するには?
サポート詐欺とは?仕組みを知って冷静に対応するには?

1.サポート詐欺とは

サポート詐欺は、コンピューター上に偽の警告画面を表示させ、ユーザーに不安を感じさせて詐欺的なサポートホットラインに電話すると、サポートセンターの担当者を装い、サポート代金を支払わせたり(電子マネーカードを購入して、そのコードを伝えるよう促す)、リモートソフトウェアのインストールを促したりします。これらの詐欺的な手法には、偽の警告画面の表示、警告音やメッセージの生成、有料のサポートやセキュリティソフトウェアのインストールを推奨することが含まれます。さらに一部のケースでは、インターネットバンキングの振り込みを詐欺的に指示する事例もあります。偽の警告や音が表示されることもありますが、冷静に対処し、表示された電話番号には電話しないでください。


サポート詐欺の画面が表示されるきっかけとしては、Webサイトに掲載されている広告、Webサイト検索結果(広告として先頭に表示されることが多い)をクリックしたり、アダルトサイトで動画を再生したり、ブラウザの通知機能を有効にしたりすることで表示されることがあります。

サポート詐欺画面を表示させようとする手口は巧妙です。ユーザーがついクリックしたくなるような形でサポート詐欺画面へ誘導します。しかも、サポート詐欺について知らない人がパニックになるような表示をしています。



2.サポート詐欺画面に表示されている電話番号に電話をかけるとどうなるのか?

電話をかけると、日本語で話してきますが、明らかにネイティブスピーカーではない、なまりが強い日本語で、パソコンがウイルスに感染しており、サポートが必要であることを主張します。多くの場合、マイクロソフト社の社員だといいます。しかも名前はなぜか「マイク・ミラー」です。


指示に従い操作すると、さらにウイルス感染の恐怖を煽る画面を表示して、修理代金やサポート契約を要求します。そのサービスを申し込むというと、支払い方法を案内してきます。

多くはコンビニエンスストアに売っているプリペイドカードを買ってくるように指示します。現在、コンビニエンスストアでは不審なプリペイドカード購入に対して警戒する取り組みが広がっていますが、詐欺サポート社員は本当の購入目的をコンビニエンスストア店員に言わないよう指示します。


その後、購入したプリペイドカードのコード番号を伝えると、詐欺者はそのコードを使って詐欺者のアカウントに入金します。これにより、コード番号は無効になります。購入した人は既にコード番号は使えないし、返金もできません。



3.サポート詐欺の対処法

 では、被害を防ぐために日頃から注意しておくべきことは何かを説明します。


 ①警告メッセージやボタンをクリックしない

  詐欺画面に表示される警告メッセージやボタンは全て無視し、表示された電話番号には絶対に電話しないでください。これらはユーザーを騙して不必要なサービスに誘導するためのものです。


 ②詐欺画面の閉じ方

  詐欺画面はブラウザが全画面表示になっており、×ボタンなどが非表示になっており、いつもの操作で画面を閉じることができなくなっています。

  詐欺画面を閉じるには、キーボードの「Alt」と「F4」キーを同時に押すことで、ブラウザを強制終了し、表示を消すことができます。

  または、パソコンの電源ボタンを押すことでシャットダウンできるように設定されている場合は、電源ボタンでシャットダウンしてから再度起動してください。

  詐欺画面に従って操作を一切しない場合は画面表示されているだけなので、パソコンへの影響や個人情報の流出はありません。



4.サポート詐欺画面が表示される仕組み

詐欺画面がどのようにして表示されるのか、その仕組みについて解説します。詐欺画面は、ユーザーを騙して個人情報や金銭を詐取する目的で作られています。


①ウェブサイト広告を通じた警告メッセージの配置

 サポート詐欺では、ウェブサイトの広告に警告メッセージを表示するWebページのリンクを配置します。広告表示はまったく関係のない商品やサービスですが、クリックしたくなるようなものを表示して、ユーザーがクリックすることを誘います。ユーザーがクリックすると、ブラウザを全画面表示させて、「サポートセンター」を装います。


②偽のセキュリティ警告画面

ブラウザ上のポップアップ表示: 多くの偽警告は、ブラウザ上にポップアップ表示され、「システムが壊れている」といった内容のメッセージが表示されることがあります。

「サポート詐欺」への注意喚起: ウイルス感染を主張し、不安を煽る偽の警告画面を表示する「サポート詐欺」に注意が呼びかけられています。


この画面を閉じることができれば何も被害はないのですが、×ボタンなど通常の操作で閉じることができなくなっています。「2.サポート詐欺の対処法」で述べた操作方法を知っていれば難なく対処できますが、それを知らない人に対して不安を煽ることを目的としています。

詐欺画面は、ユーザーを不安にさせることで、急いで行動させようとする詐欺師の手口の一つです。不審な警告やメッセージが表示された場合は、すぐに対応するのではなく、冷静になり、画面を閉じる対処することが大切です。



5.サポート詐欺はウイルス対策ソフトで防げるのか?

サポート詐欺をウイルス対策ソフトで防ぐことは可能ですが、完全な防御を期待するのは難しい場合もあります。ウイルス対策ソフトは、サポート詐欺の手口や特徴を理解し、それに対応する機能を提供しています。

一番の対策はサポート詐欺の手口について知ることです。知っていれば、サポート詐欺画面が表示されたとしても、冷静に対処することができ、サポート詐欺者との無駄なやりとりや、金銭的損失を防ぐことができます。



6.まとめ

サポート詐欺は、コンピューターユーザーを騙して不安を煽り、偽のサポートサービスに誘導し、金銭を騙し取る詐欺行為です。この種の詐欺は、偽の警告画面やメッセージを利用してユーザーにウイルス感染やシステムの脅威を信じさせ、有料のサポート契約やセキュリティソフトウェアの購入、さらには直接的な金銭の支払いを要求します。

サポート詐欺に遭遇した場合の対処法には、警告メッセージやボタンをクリックしない、表示された電話番号に電話しない、詐欺画面の閉じ方を知っておく(例えば「Alt」と「F4」キーの同時押しでブラウザを強制終了させる)、などがあります。

詐欺画面が表示される仕組みは、ウェブサイト広告やブラウザ上のポップアップを通じて偽のセキュリティ警告を表示させることで、ユーザーを騙して個人情報や金銭を詐取することを目的としています。


ウイルス対策ソフトを使用することでサポート詐欺をある程度防ぐことは可能ですが、完全な防御は難しい場合があります。最も重要なのは、サポート詐欺の手口について知識を持ち、警戒することです。知識があれば、詐欺画面に遭遇しても冷静に対処することができ、詐欺者との無駄なやりとりや金銭的損失を防ぐことができます。


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