SNSアカウントが乗っ取られた時の対処法
- Pipeline Co. Ltd.
- 2022年5月1日
- 読了時間: 5分
■SNSアカウントが乗っ取られるとは?

SNSアカウントが乗っ取られるとは、不正な第三者があなたのアカウントに無断でアクセスし、制御を奪うことを意味します。この状況では、乗っ取り犯がアカウントを自分のものとして使用し、あたかも本人であるかのように振る舞うことができます。乗っ取りにより、以下のような問題が生じる可能性があります。
・プライベートメッセージや個人情報が漏洩するリスクがあります。
・乗っ取り犯があなたを装い、偽の情報や詐欺、フィッシングなどを拡散する可能性があります。
・乗っ取り犯があなたのリストにある友人やフォロワーに対して迷惑行為を行う可能性があります。
まず、本当に乗っ取られたのかどうかを確認し、確認がされたらどのように対処したら良いかについて解説します。
■SNSアカウントが乗っ取られた時の対処法
① パスワードを変更する。
ログインパスワードを盗まれた可能性があることから、パスワード変更をします。ここでもしパスワードを忘れてしまった場合は、「パスワードを忘れた場合」といったようなリックをクリックし、アカウント回復プロセスの実行を行います。
・Facebook、Instagramの場合はMetaアカウントセンターのアカウント設定→パスワードとセキュリティ でパスワードを変更します。

・X(旧Twitter)の場合は、設定→アカウント→パスワードを変更する でパスワードを変更します。

・Lineの場合は、設定→アカウント→パスワード でパスワードを変更します。
② 不正なセッションの削除
心当たりの無いログインセッションが無いかを確認します。不正なログインセッションがあった場合は強制ログアウトをします。これにより、被害の拡大を食い止めます。
・Facebook、Instagramの場合はMetaアカウントセンターのアカウント設定→パスワードとセキュリティ→ログインの場所→アカウントのログインアクティビティ から他のデバイスからのログインを確認し、心当たりの無いデバイスに対してログアウトの操作を行います。

・X(旧Twitter)の場合は、設定→セキュリティとアカウントアクセス→アプリとセッション→セッション から他のデバイスからのログインを確認し、心当たりの無いデバイスに対してログアウトの操作を行います。「他の全てのセッションからログアウト」で全てログアウトするのがより安全でしょう。


■パスワードの回復ができなくなった場合は?
もし攻撃者によりアカウント情報に設定されているメールアドレスなど通知先が変更されてしまうと、パスワードを忘れた場合の回復もできなくなってしまいます。この場合、復旧はかなり困難になりますが、復旧手続きを運営元することにより復旧できる可能性があります。
例えば、Facebookではヘルプセンター→ポリシーと報告 から報告して、対応を依頼することができます。Xでもヘルプセンターから問い合わせが可能です。ただし、このようなケースになると、すぐの復旧は難しいことを覚悟する必要があります。


■今後発生しないようにする対策
以上により、新たに旧パスワードでログインされることは無くなりなったとしても、このままでは、将来的に同じ被害にあう可能性は排除できません。
その前に、二段階認証の設定をしておく必要があります。
・Facebook、Instagramの場合はMetaアカウントセンターのアカウント設定→パスワードとセキュリティ→二段階認証 から設定します。

・X(旧Twitter)の場合は、設定→セキュリティとアカウントアクセス→セキュリティ→2要素認証 から設定します。

このような二段階認証の設定をしておくと、不正なログイン試行があった場合に、あなたのスマホなどのデバイスに通知が届きます。これで不正なログイン試行が発見できるのと、心当たりがないログイン試行に対して許可しなければ、ログインを失敗させることができます。
もう一つ確認しておきたいのが、外部サービスとの連携についてです。例えば、Facebookでよくあったのが「◯◯◯診断」などのように、つい追加したくなるような文面でサービス追加を促し、そこで直接サービスと関係ない情報を取り出して別目的の用途に使用する不正が発生する可能性があります。
このような外部サービスとの連携は、連携先が信頼できるサービスなのかを慎重に判断する必要があるのですが、もし、信頼できないサービスがあれば、連携解除しておくことをおすすめします。
・Facebook、Instagramの場合はMetaアカウントセンターのアカウント設定→あなたの情報とアクセス許可→Metaのテクノロジー外のアクティビティ から、不要なアクティビティのリンクを解除してください。


・X(旧Twitter)の場合は、設定→セキュリティとアカウントアクセス→アプリとセッション→連携しているアプリから、アプリの許可を取り消してください。


・Lineの場合は、設定→アカウント→連動アプリ を確認して、不要なアプリがあれば、連携を解除しておくとよいでしょう。
以上が代表的なSNSでのセキュリティ対策です。
これですべて万全というわけではないですが、SNSでのサービス利用に対してリテラシーを高めておくことは、セキュリティ事故の防止に欠かせないことだと言えます。